患者さんの足の変化に気付き、足の病変から体全体を見渡すフットケアという分野は、看護の現場では看護師や介護士の間でも行う人が増えています。
今までは、アセスメントは医師の仕事でしたが、訪問看護やDTPWith Nurse というオンライン診療などで医師が看護師の役割が非常に大きくなっています。
フットケアも、看護師が患者さんに施せる治療です。病院内では、入浴時の一つのアセスメントですが、入浴が困難になった患者さんは特に足の病変に気を付けなくてはなりません。変化があったらすぐに医師に相談します。または、訪問看護の場合、看護師がフットケアを行ってあげなくてはなりません。その場合の観察結果は速やかに医師に報告します。フットケアは介護の分野でも重要なポイントです。
他にも、足に細い棒などで触ってみて感覚があるかどうかを確認する簡単な検査もあります。これらは医師でなくても行えますのでご家族の方に教えて自宅看護の際に使うのが有効です。
フットケアの注意点は、患者さんの許可を得て行うことです。病院では、当たり前の事でも家では足を人に見せる事に抵抗がある人がいます。高齢者で、特に自尊心が高い人はあまり見せたがりません。フットケアの大切さや、きちんと目的がある事を伝え理解してもらいましょう。もちろん患者さん自身が足を清潔にしてくれるのが一番ですが、家ではスリッパを共有したりする事で感染に繋がってしまう場合もあります。主な原因なども家族の人に理解してもらうと感染防止に役立ちます。