知っておきたい!看護師が行うフットケアの方法

フットケアを看護師が行うには、どのような手順で行うといいのでしょうか。

フットケアの種類は目的や用途に応じて様々です。訪問看護が増えていくにつれてフットケアの需要も増えています。

病院では医療用の道具や機械がありますが、一般家庭にはほとんど用意がないので、専門の道具がなければバケツや洗面器にお湯をくんで準備しましょう。足浴をする前に、患者さんの足のアセスメントを行います。足の色が変色していないか、皮膚の色は体と比べてどうか、痒みや痛みがある箇所はないか、指の間もしっかりみてみましょう。どうしても足を観察される習慣がないため嫌がる患者さんもいます。足のマッサージをしながらしっかり観察するのが患者さんに気を使わせずにすみます。

足浴は、観察が終わった後行います。足を石鹸で洗って清潔にします。この時指の間をしっかり洗い流します。もし水を使うのが難しければ温かい蒸しタオルを使用しながら足を清潔にします。そのあと体温よりも2-3度高いお湯に足をいれて足湯をします。足浴は、その目的によって膝の下までつかるものもあります。さっぱりとした感覚や、熱いお湯で血流がよくなり少し経つとじんわりと暑くなってくれば完了です。タオルで優しく水滴をとり完全に乾かします。水がついていると細菌が感染しやすいので除菌、乾燥は注意して行います。爪が巻き爪になっている、足の指の皮がめくれているなどには注意しましょう。

特に糖尿病の患者さんは、免疫力が低下しているため水虫や乾癬にかかりやすく感染すると治りにくいため予防にも足湯は効果的です。